皆様こんにちは。くまくま、だ。
いくら大量に買い込んだパンでも、毎日食べていれば何時かはなくなる。(買い足さなければという前提での話だが)え、何の話かって? ヌシさんがシール欲しさに馬鹿みたいな量を買ってきた菓子パンのことさ。で、結局どうなったのかというと。
『2セットしか揃わなかった・・・。どこかで入手できないかな。無理かな・・・』
一応揃ったんだから、そこまで落ち込む必要はないと思うけど。結局、全部で何個のパンを食べたんだろうと、それをヌシさんに訊いてみた。ヌシさんはシールの枚数を数えて再び落ち込んだ。
『・・・枚数だけなら、あと4セットは、いけた』
そんなに買っていたんだ。随分お金を使ったんじゃないの? あれ、どうして視線をそらすのさ。まさか自分で買ったんじゃなくて、え、今何か言った?
『買ってもらった・・・・』
またか。またヌシさんだけ買ってもらったのか。いいな、僕も何か買って欲しい。
クリスマスも間近だし、僕もプレゼントをおねだりしよう。ヌシさんではなく、ヌシさんの旦那さんに。僕一人じゃなんだから、ジュラルミンも誘おう。とりあえず今欲しいものがないかどうか聞き出そうと思い、声を掛けた。クリスマスに向けて何か欲しいものはないかって。そうしたら、こう言われた。
「クリスマスのプレゼントは、何を贈るかも考えないと駄目です」
思わぬ答えに返事に詰まった。そりゃそうだけど、そうなんだけど、貰うことに期待しちゃ駄目? だって、この家に迎えてもらってから特に何かを買ってもらったとか、贈ってもらったとか、ない。
「椅子と服、貰ってますよね」
背もたれすらない折り畳み椅子とサイズの合わない服のことかい? 確かに貰ったけど、もっとこう僕の心に刺さる、思わず欣喜雀躍するような物がいい。
「さりげなくヌシさんの旦那さんの耳に入れればいいかと」
旦那さんはともかく、ヌシさんはそれぐらいじゃ気付かないだろうな。・・あれ、今ってヌシさんの旦那さんって言った?
「ヌシさんにはストレートに言ったほうがいいかと」
もうヌシさんに伝えてますとジュラルミン。一体何をお願いしたんだ、ジュラルミン!
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