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第20話

皆様こんにちは。くまくま、だ。


 あっという間に一年が終わった。いや、時間が経つのが本当に早い。そう感じるのは、僕が大人な証拠。・・・いやまて、僕は誕生してからまだ片手で数えられるはずだ。なのにどうして・・・。あ、僕が熊だからか? 熊って生後何年で大人になるんだ?

『くまくまは、生身の熊じゃないから』

 じゃないから、なに、ヌシさん。

『最初から大人なんじゃ』

 そんなのあり? いやでも、ヌイグルミならありなのか・・・?



 まあ、僕がいつから大人なのかは永遠に保留ということにして、今年最後の記事にふさわしい、ヌシさんの一年の総括を・・・え、しなくていい? どうしてさ。総括するようなことがないって、それはヌシさんがこの一年のんべんだらりと過ごしたせいだろ? 来年も同じようなことにならないように、今年の反省をしっかりと、いた、痛い! 顔を引っ張るなよ、痛いじゃないか。何をするのさ。そんなに一年の総括がしたいなら、僕のをしろと?ヌシさんの駄目っぷりを総括するから面白いんじゃないか。・・・分かった、僕自身の総括をします、させて頂きます。(ヌシさんの圧力に負けた、僕)

 とういわけで、今年1月から先月までの投稿11本を読み返してみた。あ、一度みけさんに乗っ取られたことがあったから10本か。うわあ、こんな文章を他人様の目に触れる場所に出しちゃ駄目だろ。でもなぁ、その時その時全力で書いてはいるんだよ。なのに読み返すと赤面してしまう。どうしたら、読み返しても恥ずかしくない文章が書けるのか。思いつくのは、他の人が書いた文章にもっと触れて、説明ができない言葉は面倒でもちゃんと調べて、あとは何があるかなと悩んでいたら、後ろから誰かに抱きつかれた。

「久しぶりですにゃ、くまくまさん。元気にしてたかにゃ?」

 僕なら元気にしてたよ。ミケさんも元気そうでなにより。お姉さんも元気かい? そしたらミケさんの顔が曇った。あれれ?

「ご主人様、あんまり元気じゃないにゃ。何か色々と抱え込んでいるようにゃ」

 ミケさんが何を聞いても、問題ない大丈夫としか言わないらしい。

「だから余計に心配にゃ。ミケにできることは、ご主人様の傍にいつもいること。それと」

 それと?

「おいしいものを一緒に食べにいくことにゃ! くまくまさんも一緒に行くにゃ!! さあ今が旅立ちのときにゃ!!!」

 えええええ、また!?

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