皆様こんにちは。くまくま、だ。
前回、僕の仲間が増えていない! そうヌシさんに言ったのを覚えてる? そのせいなのかは知らないが、ヌシさんは生首を買ったところで、くまを迎え入れた。
『さあ、くまくま。これで文句はないはず』
一挙に増えた。全員かわいい。やっぱり、この世で一番かわいいのは、くまだ。・・・でも、6匹は増えすぎだよ。しかも皆同じ大きさもポーズも一緒、違うのは色だけ。名前、どうするのさ。
『くまくまが考えておいて』
そう言いながら、ヌシさんは新入りくま達が入っていた箱から、大事そうに何かを抱き上げた。・・・シャチじゃないか!!! また増えた!!! 僕の叫びを無視して、ヌシさんは新入りシャチの名前を考え始めた。いや、先にくま達の名前を考えてよ。
『色をそのまま名前にすれば?』
うわ、超絶適当・・・。見てろ、僕がいい名前をつけてみせる。そう思っていたら、シャチ達の会話が聞こえてきた。
「増えた、増えた、仲間が増えた」
「せっかくだから、全員で宴会だ」
「そうね、お腹もすいたし」
「ヌシに食事を用意させよう。何にする?」
「サカナ!」
「アザラシ!!」
「ペンギン!!!」
でてくる、でてくる。よく食べるんだな、シャチたち・・・。じゃない、サメだの、クジラだのって言いだしたぞ。なんでも食べるんだな。シャチたち・・・・
「では、シャチ頭数二桁目前を祝して」
二桁!? いつのまにそこまで? 僕の仲間はそこまでいたっけ?
『いるわよ。随分前に二桁になってる!』
いやだって、僕だろ、ゆうゆうと・・・・あれ?
『名前はまだない状態のが多いから』
ああ、そういうこと。
『くまくまが全部名前をつけてやってね』
えええ、全員で何匹いるんだよ。
『・・・・・さあ』
それくらいは把握しててくれ!
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