皆様こんにちは。
くまくま、だ。
最近、熊のニュースが多い。僕みたいなキュートなクマでなく、本物の熊。そんなニュースを見ながら話しているのは、シャチたちとミケさんだ。何故だか全く分からないが、シャチたちとミケさんはすっかり仲良くなっている。
「熊って怖いにゃ。絶対敵わないにゃ」
「大丈夫、僕たちが守ってあげる。海に落としてくれれば、もうシャチに敵ういないからさ」
「嬉しいにゃ。でも、海に落とすまでが大変そうにゃ」
「そう?」
「だから、シャチさんたちが空中を泳いでミケを助けにくるにゃ。それなら安心にゃ」
「よし、じゃあ空中を泳ぐ訓練をしよう!」
いや待て、シャチたちよ。君らはヌイグルミだぞ? 空中を泳ぐどころか、動くことすらできないじゃないか。
「大丈夫、願えばきっと叶う」
「うん、きっと叶う!!」
えっ!?って顔をしてヌシさんが振り向いた。だよね、やっぱりそういう反応になるよね?
『自力で動いてくれるなら、水族館に連れていけるかな。あ、ヌイグルミって入館料いくらだろう。子供料金で入れるのかな?』
いや、そうじゃないだろ、そうじゃ。ヌシさんまで一体なにを言っているのさ。
『あ、ペット不可だからそもそも入れないかな・・・』
いやだから、ヌイグルミなんだから、ヌシさんが抱えてどこにでも連れていけばいいじゃないか。
『・・・・』
そうだよな、僕とか、くまくろうとかくましろうとか、シャチたちを外に連れていく(特に昼間)は度胸がいるよな。
『リュックに入る大きさの子なら、連れて行けるけど』
いけるんかい。なら、僕くらいまでの大きさなら連れていけるよな。次に水族館にいくときは、僕を連れていけ。
『いや、くまくまはリュックに入らない』
ヌシさんが見せてくれたリュックは、僕が入るにはちょっと微妙な大きさだった。もう一回り大きいリュックを買ってくれないか、ヌシさん。
『やだ、そんなのを買うくらいなら、ほかのものにつぎ込む』
つぎ込む・・・。無駄遣いは止めておけよ、ヌシさん!
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