皆様こんにちは。くまくま、だ。
さて、ここしばらく、ヌシさんは同じお菓子をムシャムシャと食べている。食べ続けている。僕が呆れてしまうくらい食べている。さすがに食べすぎじゃないか、ヌシさん。そんなに食べ続けるほどに買ってきて、どうするのさ。
『いや、だって、お目当てのカードがなかなかでてこなくてさ』
またかい。ほどほどにしときなよ。太るぞ、体重が減らないって嘆いていたじゃないか。
『いやもう、諦めた。だって欲しいシールがまだでてきていないもの』
・・うん? でてこないのはカードだろ、シールじゃなくて。
『カードのほうは諦めた。いまはシール』
そう言って、ヌシさんはお菓子のパッケージを見せてくれた。・・・・中身のお菓子は一緒なのにパッケージが違う!? ヌシさん! 収集癖をどこまで広げれば気が済むのさ。僕の仲間だけで我慢しろよ。
『うん無理』
即答かい。
さて、体重増加の阻止を諦め気味のヌシさんだが、つい最近諦めたものがもう一つある。
それは、
『ヌイグルミといえど、やっぱり大きくなると大変だね』
実は、ヌシさんは前から「実物大のシャチのヌイグルミが欲しい」って言っていたんだ。僕としては「何を言っているんだ、こいつ」って思ってた。いやだって、シャチって生まれた時点で2メートルくらいあるんだぜ。そして確か大きいものだと10メートル弱あるんじゃなかったか? そんなにでかいヌイグルミをどこに置くのさ。部屋に入りきらないだろうが。そう思っていたから、今更なにを・・・と思ったのだけれど、ヌシさんが諦めた理由は大きさではないらしい。
『大きさが2メートルないのに、重さも値段も半端ない。これがもし実物大になったら、とてもじゃないけどお支払いができないし、持ち上げられない。もし持ち上げようとしたら、きっと腰を痛める、いや絶対痛める。そして絶対破産する』
まあ破産は大袈裟だろうけど、腰は痛めるだろうね。ヌシさん、体力ないし。だからさ、実物大シャチの代わりに、実物大の僕ってのはどうだろう。そのほうが現実味あると思うけど。
『いや無理!』
即答かよ。でもまあ、実物大シャチのヌイグルミは諦めてくれたことだし、とりあえずはよしとしよう。
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