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第46話

皆様こんにちは。くまくま、だ。



今年も残すところあと一か月。その一か月の間にある最大イベントと言えば。そう、クリスマス!

うちには未だハロウィン衣装を身に着けたままのシャチがいる。いつ脱ぐんだと聞いたところ、こう返された。

「脱がないよ。だってせっかくヌシさんが買ってくれたんだもの」

季節外れじゃないかと言ったら、こう言われた。

「くまくまだって、ずーっと同じ服を着てるじゃないか」

ぼ、僕のは季節を問わないもの。一年中着ていても何の問題もない・・・、はず、うん。ああでも、そろそろ新しいのを買ってもらってもいいかな。おねだりしてみようか、そう思っていたら。ヌシさんは、またしても、僕にではなく、シャチに買ってきたんだ。そう、サンタの帽子を。帽子をかぶったシャチたちは、盛大に浮かれている。

「似合う? ねえ、似合う?」

そう浮かれているうちはよかった。ひとしきり騒いだ後、サンタシャチ(僕が勝手に名付けた。本当の名前は別にある)がこう言いだしたのだ。

「トナカイが欲しい!!!」

トナカイ!? え、うちにはトナカイのぬいぐるみはいないぞ。ほら、ヌシさんも同意してる。

「トナカイ! トナカイ!! トナカイ!!!」

『わ、分かった。トナカイのぬいぐるみは無理だけど、何か探してくるよ』

そうヌシさんはいいながら、なぜか僕の顔をみる。いや、ヌシさん。どうして僕の顔をみるのさ。何か嫌な予感がするのだけれど。気のせい、気のせいだよな? 誰か、気のせいだと言ってくれ!!

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